「国民生活基礎調査」によると、母と子のみで構成された世帯は、平成25年（2013年）には82万1千世帯となり、児童（18歳未満の未婚の者）がいる世帯の約6.8％にあたることがわかりました。
平成元年（1989年）からの約25年間で20万世帯以上増加しており、母と子のみの世帯の割合も倍増しています。
母子世帯になった時の末子の年齢を見ると、６割近くの人が、子どもが幼児期のうちに離婚し、母子世帯となっていることも、過去のコラムでお話しした通りです。

さらに、ひとり親世帯のうち、親と同居する父子世帯が44.2％であるのに対して、親と同居する母子世帯は27.7％と20％近く低い割合であることもわかります。
母子世帯になる前に就業していた者のうち、母子世帯になったことを契機に転職をした者は45.5％に上ります。仕事を変えた最も大きな理由は、母子世帯が「収入がよくない」（38.0％）を挙げています。

幼い子供を抱えて、ひとり親として家庭に仕事に頑張っている母親が増えていること、そしてその数が一昔前と比べると確実に増えていること。
母子世帯になるという生活の大きな変化に加えて、生活の安定のために転職というチャレンジを迫られる方も少なくないこと。
これも、現代の女性をめぐる環境の一つといっていいでしょう。

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