2020.03.04
2016年のデータによると、出生する子どもの21人に1人が体外受精により出生しているといわれており、不妊治療経験を持つ夫婦は増え続けています。
子どものいない夫婦では、不妊を心配したことがある、あるいは現在心配している方の割合が5割を超えます。
厚生労働省第14回出生動向基本調査(2010年)によると、実際に不妊の検査や治療を受けたことがある、または受けている夫婦は全体の16.4%、子どものいない夫婦では28.6%に及ぶとされています。
不妊治療では大半の人が回数を重ねることとなり、治療費の負担や妊娠できないことへの焦りなど、精神的負担が大きくなる傾向があります。
また、妊娠に至ったとしても、高齢な人ほど流産の確率が高くなります。
様々なリスクや精神的・肉体的プレッシャーを乗り越えて妊娠、出産した母親が増えていることも、現代女性を取り巻く環境の一つと言えるでしょう。
不妊治療を経て出産をした母親の中には、出産がゴール化している方も少なからずいらっしゃいます。
一方で、苦労して妊娠・出産に至った経験から、育児を頑張りすぎて追い詰められてしまう方も少なくありません。
いずれにしても「こんなはずではなかった」と、理想と現実のギャップに育児の不安や悩みが深くなる傾向が見られがちです。
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