春はあけぼの。清少納言も枕草子でついそのように語り始めてしまうほど、春はわくわくする季節ですね。しかし、「いよいよこの季節が来た…！」と身構える方もいるでしょう。そう、花粉症です。
年々有病率が増加し、発症の低年齢化も進んでいる花粉症。中には1歳前後で症状が出る赤ちゃんもいます。医学用語では「季節性アレルギー性鼻炎」といい、スギやヒノキなどの植物の花粉が鼻腔内に入り、くしゃみや鼻水などの症状が引き起こされることを指します。日本では国民の約4割が罹患しているとも言われ、国も定期的に閣僚会議を開いて対策を講じています(花粉症に関する関係閣僚会議｜内閣官房ホームページ (cas.go.jp))。

もともと花粉症の方が妊娠した時に一番気になることは、「妊娠中や授乳中に薬を飲んでもいいの？」ということだと思います。結論から言いますと、花粉症に限らず、妊娠中に服薬する場合は医師に相談するのが原則です。妊娠週数や母体、赤ちゃんの状況や授乳の有無など総合的な判断が必要となるため、自己判断で市販薬を飲むことは避け、症状や体に合った薬を処方してもらいましょう。かかりつけの産婦人科以外の病院で診てもらう場合は、必ず妊娠中や授乳中であることを伝えて下さい。

そして何より、花粉症は花粉を体内に取り入れないことが一番！スギ花粉やヒノキ花粉が多く飛散する時期は、2月下旬から4月上旬と言われています。この時期はマスク・眼鏡の着用に加え、
・上着は花粉が付きにくいツルツルした素材の物を選び、家に入るときによく払い落とす
・帰宅したら早めに入浴し、花粉を洗い流す
・こまめに床の拭き掃除をする
・空気清浄機の使用
などの点に気を付けましょう。

極論ですが、一番の花粉症対策は建物から出ないこと、と言われています。国も対策を話し合っている花粉症。家から出なくて済むように、いつか「花粉症休暇」なるものが出来たらいいですね？！

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