赤ちゃんのミルクづくりに、水は欠かせません。
ミルクづくりの水は良いものを！と思うあまり、大人が健康のために飲んでいるミネラルウォーターを調乳用に使うこと、ありませんか？
赤ちゃんのミルクづくりにミネラルウォーターを使う場合は注意が必要です。

ミネラルウォーターには、ミネラル（ナトリウムイオンやマグネシウムイオン）がたくさん含まれています。これらは人間の体に必要なものですが、赤ちゃんは内臓機能が未発達なため、過剰にミネラルを摂ると胃や腸・肝臓に負担を与えて、まれに下痢に起こすことがあります。

では、全てのミネラルウォーターがNGか？というとそうでもありません。
ミネラルウォーターは、硬度（水1リットル中に溶け込んでいる電解質、カルシウムとマグネシウムの量を示すもの）によって硬水と軟水に分かれ、硬度120mg/Lより多い水を硬水、少ない水を軟水に分類しています。
硬度の低い軟水は、腎臓の負担になるミネラルの量が少ないので、ミルク作りに使っても大丈夫です。

東京都大田区では、水道水の硬度（60mg/L）以下のものであれば安心して与えることができる、としています。
粉ミルクは、水道水に溶かすことを前提にミネラル等の成分を調整しているからです。

大雑把な目安として、日本で採水したミネラルウォーターは軟水が、ヨーロッパで採水したミネラルウォーターは硬水が多い傾向があるようです。
詳しくは製品ごとにご確認ください。

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