厚生労働省は、12月以降の冬になると、乳幼児突然死症候群(SIDS)が発症しやすくなることを注意喚起しています。令和3年には81名の乳幼児がSIDSで亡くなり、乳幼児期の死亡原因の第3位となっています。
睡眠中に赤ちゃんが死亡する原因には、SIDSのほか、窒息による事故があります。

SIDSは何の予兆や既往歴もないまま乳幼児が死に至る原因のわからない病気です。
予防方法や確立していませんが、①1歳になるまでは寝かせるときにあおむけに寝かせる、②できるだけ母乳で育てる、③妊婦や赤ちゃんの傍での喫煙をしない、といったことでSIDSの発症率が低くなるというデータがあります。

一方、睡眠中の窒息はちょっとした気配りで防ぐことができます。厚生労働省のリーフレット「睡眠中の赤ちゃんの死亡を減らしましょう」にヒントが出ていますので、参考にしてみてください！

●できるだけベビーベッドに寝かせる
できるだけベビーベッド（国の安全基準検査に合格したPSCマークが貼られたもの）に寝かせるとよいでしょう。赤ちゃんの頭や体が挟まれないように周囲の隙間やベッド柵と敷布団・マットレスの隙間もなくしておくと安心です。
また、赤ちゃんは寝ている時は寝返りやずり上がり、起きているときはゴロゴロしたりと意外と動きます。転落防止のために柵を常に上げておくことも重要！

●敷布団・マットレス・枕は固め、掛布団は軽めで！
ふかふかした柔らかい敷布団・マットレス・枕は、うつぶせになった時に顔が埋まってしまい、鼻や口が塞がれて窒息するリスクがあります。
掛布団は、赤ちゃんの顔にかからないように注意しつつ、赤ちゃんでも払いのけられる軽いものがベストです。

●赤ちゃんの寝床に余計なものは置かない
タオル、衣服、涎掛け、ぬいぐるみなどが口や鼻を覆ったり、ひもなどが首に巻きつかないように、寝床に余計なものを置かないのもポイントです！

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