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MAMA'S HEAVEN コラム 産後ケアの豆知識

2022.11.09

【産後ママの豆知識】
美術品で見る!家族の在り方の移り変わり

家族の在り方は、「こういうものだ!」という絶対的なものはなく、時代やその人の置かれた状況によって変わります。それを、美術品で見ることができる―今日はそんなお話をしたいと思います。

ご紹介したいのは、ミケランジェロ作「聖家族」(1504~1506年頃制作)です。
中央に描かれている女性は、イエスを抱え上げる聖母マリア、その後ろにマリアとイエスを守るようにどっしりと養父ヨセフ(マリアのお腹に宿ったイエスは“神の子”なので、マリアの夫のヨセフはイエスの養父になります)が描かれています。
フィレンツェで制作された宗教画で、それまでの時代とは異なる家族像を示した作品、と言われています。

これまでの宗教画は、聖母子像(イエスとマリアのツーショット)が多く、ヨセフが描かれる場合はカリカチュアされ、少し軽んじられたような描き方をされがちでした。
さて、この絵が描かれたフィレンツェといえば、裕福な市民階級が台頭し、ルネサンスの華が咲き誇っていました。
生活が豊かになったことで、中世ではかなり高かった子どもの死亡率が下がり、子どもをかわいがって育てるようになりました。
また、同時代のスイスの父親などは、牧畜が主な仕事だったので家畜と共に野山に出かけ、半年は家に帰らない生活―だった一方で、「商人と職人の街」だったフィレンツェでは、父親がいつも近くで仕事をしているか、夜になると必ず帰ってくるような生活をしていました。
フィレンツェでは父親の存在感が上がり「家族」という認識が非常に強くなったのです。

結果として、養父ヨセフの格が上がり「聖家族」として描かれるようになったのだと言います。美術品の歴史を見ても、家族の在り方の移り変わりを見ることができますね!
(参考文献:「名画の言い分」木村泰司著、集英社)

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