かつては、赤ちゃんはどんどん日光に当てることが推奨されていましたが、現在は赤ちゃんにも適度な紫外線対策が求められるようになりました。

日本小児皮膚科学会は「赤ちゃんのうちから、強い日焼けをしすぎないように注意してあげることは、生涯健康で過ごすために、とても大切なことです。」と、赤ちゃんの紫外線対策が重要であることに加え、対策の具体例も示しています。

まず、外遊びをするときは、日陰を選んで遊ばせることです。
日なたで遊ぶ時も、ひさし、屋根、パラソルなどの下で遊ばせることを勧めています。

つばの広い帽子をかぶせる、肌の露出が少なく目の詰まった布でできているといった服装の工夫も大切です。紫外線防止効果のある繊維でできた服や帽子も売られているのでチェックしてみてください。

また、小さい子でも、サンスクリーン（日焼け止め）を使うこともできます。基本的にベビー用や子供用として販売されているものならばOKだといいます。
目安は「低刺激性と書いてあるものを選び、防御指数は、日常の生活ではSPF15～20、PA＋＋、海や山ではSPF20～40、PA＋＋～＋＋＋」（日本小児皮膚科学会）です。
使用後はきちんと洗い落とすことも大切です。洗い方についてはパッケージなどを確認すればOK。普通の石鹸やボディソープで落ちるものがほとんどだと思います。

「紫外線　環境保健マニュアル2020」（環境省）では「乳児の場合は、紫外線の強い時間帯には外に出さない、また覆いをするなどの工夫をすれば、日焼け止めを使わなくてもいいでしょう」としていますので、日差しの強い時間帯（９時～15時くらい）をなるべく避けて外出することや、ベビーカーの覆いを使うことも、紫外線対策の一つになりますよ。

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