なんらかの原因により脳神経が異常に興奮し、本人の意思と関係なく一定の時間からだがびくびくしたり突っ張ったりする「けいれん」。
呼びかけても反応がない、白目をむく、唇の色が青ざめる、口から泡をふく、おう吐を伴うなどが見られることが多く、初めてその現場に立ち会うと本当にビックリします。

子どもがけいれんしたときの対処法は、今と昔で大きく変わっているので注意が必要です。

かつては、子どもがけいれんしたときは「舌を噛まないように口の中にモノを入れる」ことが推奨されていましたが、現在では「おう吐物がブロックされて窒息の原因になるため、口の中には何も入れてはいけない」とされています。
また、以前は「揺さぶって意識をはっきりさせる」と言われていましたが、現在では「平らなところに寝かせて安静にすること。揺さぶってはいけない。」という対処が求められています。

場合によっては命にかかわることですので、世代の違う家族間で情報を共有しておくとよいでしょう。

なお、けいれんのほとんどは数分で止まります。
ただならぬ様子にとても驚きますが、まずは落ち着いて観察することが大事です。
けいれんが５分以上続く、けいれん後30分たっても意識が戻らない、短期間にけいれんを繰り返す、左右でけいれんの強さが違う、けいれんする前に頭を強くぶつけた、といった場合はすぐに医療機関を受診、それ以外の場合は落ち着いたら病院に電話相談するのが良いとされています。
スマホなどでけいれんの様子を動画撮影しておくと受診の際に役立ちます。

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