日本小児科医会は、２歳未満の子どもへのマスク使用はやめるよう呼び掛けています。
・乳児の呼吸器の空気の通り道は狭いので、マスクは呼吸をしにくくさせ呼吸や心臓への負担になること・マスクそのものやおう吐物による窒息にリスクが高まること・マスクによって熱がこもり熱中症のリスクが高まること・顔色や口唇色、表情の変化など、体調異変への気づきが遅れるなど、乳児に対する影響が心配されるからです。

一方で「マスク警察」など、マスクを着けずに外出する人に厳しい目を向ける人たちがいることや、２歳未満の子どもにマスクをつけることは危険であることを理解していない人がいるのも事実です。

そのため、小さな子どもを連れて外出する際に、必要以上に気疲れするママは少なくありません。
ママたちの後ろめたい気持ちを和らげるためにはどうすればよいでしょうか？

日本小児科医会は「一番は外では人との距離を保つこと」としています。
どうしても人と人が２メートル以内に近づくような状況では、
「ベビーカーのシェード（日よけ）などを出す、抱っこをしている場合は親向きに抱いて他人に顔を向けさせない」といった方法が考えられるようです。
「泣いたりおしゃべりしている子どもは、保護者向けにだっこしてあげれば周囲へのエチケットとして十分だと考えます」ともいいます。

日本小児科医会は「科学的根拠のない不安に駆られて、子どもたちへ向けられる大人のまなざしが温かさを失ってしまうことが、今の日本の子どもたちにとって何より恐ろしい事態」だと懸念を表明しています。
子どもの成長を温かく見守れる社会のために、小さな子どもへのマスクは危険なこと、小さな子を連れたときの感染症予防のマナーは社会全体で共有したいですね。

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